今日は、洗髪をしました。
ケリーパットのないこの病棟ですが、助手さんをつかまえて、
ぐるっと頭に(名前わからないけど、美容院とかで首に巻くやつ、ケープだっけ?)巻いて、
身体を端によせて、逆側の頭を枕で高くして傾けて、
助手さんにその巻きもの持ってもらって水が流れやすくなるようにして。
しゃかしゃかと。
目は細いし、髪は長いし固まってるし、歯はないし、ヤマンバみたいなおばあちゃんだったんだけど(失礼、)
髪ふわふわになって、横に結んで、超可愛くなりました。
この瞬間がやっぱり嬉しい。
認知症で別に会話も出来ない人だけれど、髪型ひとつで表情が変わる。
同期の子に見せびらかしました。
やっぱり、患者さんがきれいになる(っていうか、美しくなるっていうか、)嬉しいよね。
でも悲しいのは、同期の子に、どうやって洗ったの?って聞かれたこと。しかも2人に。
あの子達、もう3月になるのに寝たきりの洗髪もしたことないんだ。悲しいね。
すると、隣のクリアなおばあちゃんが「あたしには洗ってくれないの?」って。
いやいやそんなわけじゃないよ!と思ってまた洗髪しました。2人目は失敗して服ぬらしちゃった・・・。
まだまだ技術は甘いね。
せめて車椅子に乗れて、洗面台で前に向いてもらう洗髪がラクだから好きだったんだけど、
やっぱ寝たきりの人も洗ってあげないとなぁと実感。
面倒だからなんて思っちゃダメだね、物品揃えて、ちゃんとやれば効率よく終わるしね。


上からは反発ばかりだし、私と仲良くしてた同期は師長から怒られたみたいだし、
(あの子と一緒に愚痴ってるみたいね、なに考えてるの、
あなたも辞めたいとか言ってるの?辞めさせないわよ)と脅されたらしい。
おかしなはなし。
この病棟の、人員不足以外の問題点はだれも解決しようとしない。
人手不足だけじゃないってことが訴えたかったのにやっぱり無駄だったなー。
同期が怒られるなんて、私と仲良くしてたばかりに申し訳ない。


誰だって、髪洗ってもらったら嬉しいよなぁ。
一度洗えば、いくら失敗しても患者さん喜んでくれるってわかるのに。
誰だって寂しいし、かまってもらえるってだけでも嬉しいと思うし。
患者さんの笑顔のために頑張ろう!っと。


学生時代、大嫌いだった教員がいたんだけど、私は今その教員のいう看護がよくわかるようになりました。
心電図の波形ばっかみてドクターにあれはあーだこーだって言うナース、
そんなの看護じゃないって。
私はそばで結髪してたわって。
あんなナースになるんじゃないよって。
たった1回のその言葉、なんか忘れられなくて、でも今ようやくわかったわー。
そりゃ誰にも認められないこともあったって。でも、それが看護だって認めてくれるドクターもいたって。
もちろん知識は大事だけど、それプラス看護をしないといけないなぁって最近思います。



前の病院では雑だとか言葉遣いおかしいとばかり言われてた。
でも此処では患者さんにあなたは良く気付くわねって言ってもらえます。
間違ってはないのかなぁ、と思える瞬間だね。
いい教育を受けてよかったぜ。前の病棟の先輩全員に感謝。そして、多くの教員に感謝。
看護はアート&サイエンス。そう言ってくれた先生のことも忘れませんよ。
アートかぁって漠然としてたけどそれも臨床でてわかるね。


批判されまくりでたまにプシコっぽくなったけど、
あたしは間違ってないと言ってくれる子がいるので、ここはキッパリ辞めて頑張ります。


ゆっこさんのとこに書いてあった、
「忙しいときほど看護を省くな」
いい言葉ですね。私もそのとおりだと思います。
そんな大切なこと教えてくれる先輩がいればいいんだけどなぁ。
尊敬できる人のもとで、もっと看護を学ばなきゃなぁ。まだ1年目じゃちっぽけなことしかわからない。
もっともっと経験積んでる人っていろんな技術しってるからね。
具体的に勉強したい科はまだわかんないけど、とりあえず内科かなぁ。
外科は怖そうだから。笑